保護者の皆さんに磨いて欲しい力があります。
それは演技力です。
子供と接する時、お母さん、お父さんは俳優になって欲しいと願っています。
子供にとって家庭は最も大事な場所です。家庭は子供にとって大切な成長する場です。家庭が成長する場にできるかどうかは、保護者の皆さんの演技力が大切です。
様々な事柄でほめることができる場面があると思います。こういう時、心の底から子供がほめられたという状況を作らねばなりません。そうでなければ子供の心は動きません。成長しません。だからこそ、保護者の皆さんは子供をほめる時に演技力を発揮して下さい。
一方で、まったく勉強しない場面があると思います。こういう場合、叱るということもひとつの方法ではありますが、子供の性格、大人度合いによってまったくの逆効果になる場合が多いです。
家で勉強をしないなら、しない理由が必ずあります。
・学校の授業についていけなくなった
・勉強がわからない状態が続いている
・部活や習い事が忙しい
こんな理由が中学生だと起きていることが多いです。保護者の皆さんが本気で子供と向き合って理由を確かめるということをして欲しいと思います。
この時、怒るという気持ちが少しでもある状態で問いただそうとすると逆効果です。
こういう雰囲気が親子や家庭でただよっている場合は、勉強しなさい、嫌だの応酬になってしまい、家庭はつらい場所、嫌な気持ちになる場所になっていきます。
勉強を家でしない場合は、理由があります。中には家では勉強をしない方針だと固く決めているという場合まであります。こういう場合でも、本人にしなければならないことの自覚がある大人度合いが健全な場合はおかしなことにはなりません。自主的に教室に来て、自習室で勉強をするようになります。
一方で、手に負えない状況の場合があります。こういう時は勉強を強制するという方向に動きがちですが、そうではなく、保護者の皆さんの怒り、悩み、悲しみは封印して、子供のことを本気で心配しているという演技力を発揮してください。演技は途中でやめてはいけません。毎日、演技力を磨いてください。保護者の皆さんも本気で何かを学ぶという姿勢を演技でよいので見せて下さい。自ら学び、子供にも本気で接する。演技力を磨いていく。これが一番の近道です。