百円ショップはとても便利です。
便利なのですが、百円を追求するあまり質がともなっていないものもあるなと感じることもあると思います。教室で子供たちの様子を見ていると、百円ショップで買った文具を使っているのはよく見かける光景です。
ただし、百円ショップで買ってはいけない文具があります。
コンパスです。
私が今の教室に来た時、教室の備品として置いてあったコンパスは百円ショップのものでした。コンパスが必要なのに持ってきていない場合はコンパスを貸し出していますが、ある時、見ていたら円を描くのにものすごく四苦八苦していました。こうやって描くというお手本を見せようとしたのですが、私にも円がうまく書けませんでした。原因は粗悪な百円ショップのコンパスが原因でした。
コンパスは質の良し悪しで、まるっきり使い勝手が違います。
円を描くのがうまくいかないだけで、図形は嫌だとか、きらいといった気持ちが生まれることにつながりかねません。逆にすらすらと気持ちよく円をコンパスで描ける経験は図形に親近感をもたらします。
すぐに百円ショップのコンパスを教室から駆逐しました。
高校入試では持ち物にコンパスが指定されているケースが多いのですが、自分のコンパスを持っていない場合はそろそろコンパスを買って欲しいと思います。但し、絶対に百円ショップでは買わないで下さい。
安かろう悪かろうがはっきりとわかるのが百円ショップのコンパスです。
使いやすいコンパスを選ぶにはいくつかのポイントがあります。
まず、最も重要なのが上部にあるつまみ部分です。
円を描く時には、このつまみを持つ必要があるため、この部分が扱いにくいと美しい円が描けません。小さな手でも持ちやすく、回転させやすいタイプを選ぶと、子供でも簡単に扱えます。つまみ部分に滑りにくい素材が使われていたり、溝や凹凸が設けられていると手の力を効率的にコンパスに伝えられます。
次に先端の芯のタイプです。
円を描く先の部分は鉛筆タイプやシャーペンタイプなどがあります。
小学生には鉛筆タイプがよいと思います。芯が太いため力を入れて書きやすく、芯が折れにくいのが特徴です。逆に言うと、力を入れすぎてしまいやすい小学生でも使いやすい点がよいところです。専用の鉛筆だけでなく、長さが短くなった鉛筆をさして使うこともできます。
中学生以上ははシャーペンタイプを使っているのを見かけます。小さなシャープペンシルがコンパスについているコンパスです。メリットは鉛筆のように削る手間がない点と、いつでも尖ったペン先を利用し続けられる点です。
最後が安全性です。
針が使われているコンパスは、安全性で選ぶ点も大切です。ケースに入った形のものが安全です。
最後に教室で購入したコンパスを紹介しますので、参考にしてください。
クツワ STAD コンパス 鉛筆用 ライトブルー CP213LB
ソニック コンパス 0.5mm芯用 黒 ノック-503-BK
なお、百円ショップで売られている商品はよいものはたくさんありますので百円ショップも使い方だと思います。