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足し算、引き算ができない中学生

足し算、引き算ができない中学生と聞いて、えっ?と思うかもしれません。
しかし、こういう中学生は結構います。先日も訪問したある中学校で、先生との意見交換で本当にできない中学生が増えてきたという話題になりました。ただし、足し算、引き算が答えられないというわけではありません。スピードが遅すぎるという観点で足し算、引き算ができないという言葉を使っています。
たとえば、7+8、14-9などの計算を「瞬時に」出せないと、中学生の世界では通用しなくなっていきます。中学生は「瞬時に」できる、できないが、足し算、引き算ができるか、できないの別れ道です。
こうなる原因は足し算、引き算の練習量が足りていないからという理由のほかに、スピードを意識することがなかったということがあります。

足し算、引き算だけでなく、九九も要注意です。
九九も「瞬時に」答えられなければいけませんが、暗記にたよった勉強をさせたがる学校の先生に遭遇していると根が深い問題につながります。
例えば、8×6がぱっと言えなかったとします。こういうことは誰にでもあります。ここで、思い出せないから、「わかりません」という答えしか返ってこない場合は、暗記重視の学び方をしているかもしれません。
九九を暗記物としてではなく、仕組みも理解していれば、例えば8×5がわかっていれば、40に8を足せばよいから48と答えられます。わからない時に考えるという行動にうつれるかが大事なのですが、考えずに暗記ばかりしていると、困った時に考えるという動作にうつれず、そこでオシマイとなります。
「5×4の意味を教えて下さい」と聞かれたら、5を4回足すことですと答えられないといけませんが、こういったかけ算の意味をきちんと理解できていない子供が結構いるよう思います。
意味を理解した上でスピードも意識した練習はとても大切です。