無言のコミュニケーションは大切です。
例えば、一緒に掃除をしたり、一緒に料理をすると活発な会話よりも、やらないといけない動作重視の時間になりますので、結果的にほとんど無言の時間になったりします。
一種のお手伝いの時間ですが、大事な点は、ひとりでお手伝いをさせていないということです。子供はお手伝いをしていて、それを保護者の皆さんと一緒にすることは学習力につながる効果があります。
家の中での役割意識が育ちますし、親にしてもらうのではなく、自分でできることは自分でするという感覚も養うことができます。
但し、保護者の皆さんにとって、子供に手伝いを「させる」という感覚でいるならば、本当はお手伝いはしないほうがよいと言えるという点には注意をして下さい。
一緒にするということは実は保護者の皆さんにとっては結構大変な時間で楽にはならないものです。そばで見守るので、実はかえって忙しい時間になります。保護者の皆さんがするのよりも時間がかかったりもします。
ここで見方を変えて欲しいのですが、お手伝いは保護者の皆さんの手助けではなく、子供の成長のためにするものです。子供のためにするのがお手伝いです。
お手伝いを通して、責任感も養い、試行錯誤する力も養うと思って接してください。
一緒にお手伝いの時間が終わったら、とびっきりの笑顔でいたわって下さい。
コミュニケーションは自分がどう伝えたかでなく、相手にどう伝わったかが本質的なコミュニケーションです。こういう意味でも、多少オーバーだとしても、相手に伝わるようにリアクションするのがポイントです。
相手と目を合わせた笑顔。
笑顔の際、目を細めて、口角を上げることも意識するとよいでしょう。
とびっきりの笑顔と子供を認めるアクションを考えて実行してください。この積み重ねが子供の知らず知らずのうちの大きな自信と成長につながります。