大学受験での競争の厳しさは、高校受験とは雲泥の差があります。
教室では高校受験が終わった後、すぐに教室を去って行く場合もかなりありますが、少なくとも3月末までは在籍していて欲しいと願っています。高校進学後も通うかどうかは、高校の場所や通学経路、高校側の生活・学習環境も考えればよいことですが、高校合格から3月末までの姿を見ているとおおよその3年後の姿が予想できてしまいます。結構あたってしまうので、教室では高校合格も大事ですが、合格してからの1ヶ月から2ヶ月に実は必要以上に力を込めていきます。
年々、大学受験の姿は形を大きく変えつつあります。5年前と比較しても、滑り止めと考えている大学には合格しにくくなっています。一般的に滑り止めと考えている大学は年内入試で定員の枠をかなり埋めていってしまうように変化してきていますので、一般受験では本当に少人数の枠を多人数で取り合うということになっています。逆に第一志望の大学には受かったりします。でも、自分の志望大学で3番手以降は受からないということが普通に起きます。過去問対策を本気で真剣にできるのは使える時間を考えるとふたつの大学が現実的だからです。特に私立大学の場合、学部別入試以外に全学統一入試、共通テスト利用入試など複数回のチャンスがあるのが普通になってきているので、自ずとふたつの大学のみが真剣な準備ができたということになりやすいのです。
教室では3月に保護者のみを対象にしたセミナーを実施しますが、全ての学年の保護者の皆さんが大学受験のことを熟知した上で進まないと、そんなはずではなかったということが起きますので、大学受験の正しい情報を知っていただくことを主眼のひとつにおく予定です。
なお、年内入試の場合は基本的に内申が必要になります。教室では4.3を取るように話をしていますが、この数字を超えるとどんな大学でも出願が可能になるからです。大学によってこの数字には幅がありますので、志望学部と大学を早めに意識して必要な数字の確保に向けて動いて欲しいと思います。