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高校生の自立

高校生は自分探しをしたり、未来を考えたりしながら、大人に近づいていく時期です。高校生は次第に親からいろいろ言われたくないとか、親から自立したいという気持ちが大きく、強くなっていくものです。
保護者はいつまでも子供という意識はどうしてもあるものなので、高校生の子供に意見をしてしまうということになります。一方で高校生の側は親の言うことが素直に聞けなくなり、何気ないごく普通の会話から関係を悪化させるような展開になることも起きます。
こういったことは本当に何度も何度も起きます。高校生ともなると心の中の本心は見せなくなっていくことが多くなるので、ますますすれ違いが起きてきます。
中学生の時の3年分の学習量は高校の1年分に匹敵したりするので、テストの点数がいつもよいということは難しいことです。テストも家では見せなくなる高校生は増えると思います。たまたま点数の悪い答案を目にした時、どうしても勉強しなさいとか、このままだと大学に合格できないとか、保護者の側に悪気はなくとも子供にはカチンとくることを言ってしまいがちになります。
これが繰り返されると、高校生は心をとざすことが増えていきます。
完全に悪循環ですが、親子だからこうなります。
高校生の子供と接する時には様々な鉄則があります。

まず、子供の表情をよく観察し、常に子供の気持ちに共感することを忘れないで下さい。そして、会話をしていて、話したくないことなんだなということは無理に聞かないのが高校生の子供には鉄則です。但し、個人差はあります。
次の鉄則として、子供の今の状況に徹底的に共感してみて、子供の立場になって考え、考え、考えるというやり方をしてください。何か気づいたら、それはすばらしいことです。
最後の鉄則として、自分と子供はまったく別人格であり、価値観もまったく異なるという視点で考え、考え、考えることです。
共感し、考え抜くこととが保護者の大切な役割です。常に共感の気持ちを持つことが、子供の将来にとっての糸口につながります。共感の気持ちが子供にとっては自分の話を聞いてもらえたという印象につながります。
子どもの思いに共感することで、子どもは自分の話を聞いてもらえた、受け入れてもらえたという気持ちになります。そして、ひとりの人として認められているという安心感や自信が自主性につながっていきます。