大学受験指導にかかわっている人。高校の先生、塾・予備校の関係者、高校生などの間では、今、今年の共通テストの平均点がどうなりそうかということが話題になっています。
ベネッセ駿台連合、河合塾ともに文系、理系ともに合計平均点は上昇するという予測を出しています。
平均点が上がりそうな科目としては、英語リスニング、数学ⅠA、数学ⅡB、物理、日本史Bなど、平均点が下がりそうなのは英語リーディング、生物、世界史B、政治・経済などが予測されています。国語もいつもと違っていたので下がるのではないかとみています。生物の試験問題は昨年の数学のように難し過ぎる試験だったという言われ方になっていくでしょう。
数学ⅠAは易しくなっているというのは、昨年の場合と比較した話で、共通テストになってから、数学の難易度を上げるという大方針は生きているというのが実感です。
間違えてはいけないのは「共通テストが昨年に比べて難化した、易化した」という論争は当事者の受験生は気にしてはいけないということです。合格、不合格は昨年との比較ではなく、あくまでも同じ志望大学・学部を目指す他の受験生との比較によるからです。70%から80%が必要な大学を目指していた場合、難易度の変化に関係なく、同じ大学・学部を志望するライバルは得点力を鍛えてきていますので、同じ志望大学・学部の中での位置をみなければいけません。共通テストを受験した高3生の学力の格差は毎年広がっているので、平均点に一喜一憂していると判断を間違えます。
高校3年生が今すべきポイントをあげてみます。
・もう完了していると思いますが、正確な自己採点。
・志望校の再検討。
・全員、すぐに次の入試に向けて立ち上がる。
ここから残りの期間、必死に学びましょう。学ぶことから逃げないことが勝利への近道です。特に国公立大学を目指すならば、前期試験まではかなり時間があります。