先週、時間の話を教室でしていますが、その中で投資する時間では「読書」の時間も入れるのがよいという話をしています。共通テストに立ち向かっていくために読書をせよという意図がありました。
昨年、今年の共通テストの問題を確認して頂くとわかると思いますが、文章量、文字量がどの教科もとてつもなく多くなっています。難易度よりも文章量のものすごさによって、読み進めることが困難、あるいは最初から、見た瞬間に試合放棄をしてしまう受験生がかなりいます。
「受験対策のために本を読め」ということはあまり言いたくはないですし、入試対策という文字がつくだけで逆効果になったりもします。義務がつきまとう読書になりがちなので、心のない読書になっていくからです。
受験対策のために本を読めとは思いませんが、幼い頃から本が好きかどうかは結果的に大学受験でとても大きな差になります。読書はしていて当たり前です。但し、何事もバランスが必要です。楽しむ読書にのめり込んで、勉強がおろそかになっている受験生にはしたくありません。
読書で身につけて欲しいのは、大量の文字情報を読み通す基礎体力です。特に、高校生であれば、新書を手に取ってほしいと願っています。
本を読めということをご家庭でも強力に押し進めて欲しいのですが、その前にまず大人が、保護者の皆さんが書籍を手に取り、子供のいる空間で書籍を読む姿を見せて下さい。
保護者の皆さんが本を手に取ることをしないことによるとてつもない影響が、子供たちにはもたらされています。