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大学受験で浪人するべきか

教室としては大学受験への挑戦は2年目です。
私が教室に来た時から高校1年生の受け入れを開始し、初年度の高校1年生はひとりだけでした。突然、教室に登場した変な人という雰囲気が最初はありましたので、よく来てくれたと思っています。3年間必死に取り組み、現役で国立大学医学部医学科に合格したのはすばらしいと思います。
医者になって実現したい夢を持っていましたが、医学部合格は絶対大丈夫ということはあり得ない難しさがあります。今だから話せますが、浪人の相談にも備えていました。
大学受験の浪人にはでデメリットとメリットがあります。
○デメリット
医学部は浪人生が一番多い学部ですが、大学、学部によっては浪人生は極めて少数派ということがあります。今後は受験生の人数が減っていきますので、現役合格が大多数になっていきます。浪人生が少ない大学、学部では強い気持ち、もしくは気にしない気持ちの持ち主でないと浪人生は、合格した後がとてもつらいという状態になることがあります。
次に、浪人時代は友達はいても孤独だということです。これに耐えないといけません。
最後に、お金がかかるということです。予備校に通うのはかなりのお金がかかります。保護者の方は負担を覚悟してください。お金をかけても、本気で現役合格を目指していてあとわずかという場合のみ、浪人して合格するという可能性が高まりますので、お金をかける価値があるかはよく吟味が必要です。なおかつ、浪人すれば合格という保証はまったくありません。
○メリット
浪人生活は自分との心の葛藤が続きます。つらいこともあると思いますが、後でかけがえのない成長ができた期間だと思うこともできます。様々な強さを自分のものにする1年にできます。もう一度、冷静に自分の将来について見つめる1年にもできます。
前向きな気持ちで、努力することができれば、ひとまわり大きな人間に成長する1年にできるのが最大のメリットです。浪人中はこんなことは考える余裕はないかもしれませんので、ぜひ保護者の方がこまめに様子を記録し、合格したらこんなことがあったね話してあげてほしいと思います。ふり返ることが教科の勉強もそうですが、生き方においても最も得るものがあります。

大学受験の保護者の皆さんは、様々な選択肢、それぞれの保護者としての回答、プランを用意しておいて頂きたい思います。困ったら、悩んだら、後ろに教室が控えていますので、安心してください。