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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

行かない大学へ払った入学金

高校入試は併願優遇の仕組みによって、公立高校の合格まで私立高校の手続きを待ってくれるということが可能です。仕組みとしてはよいですが、併願優遇によってどのくらいの受験生が手続きをしてくるのか正確には予測が困難なので、想定以上に手続きがおこなわれるといきなり、教室が足りないという問題が私立高校には発生します。突然プレハブ校舎を作ったりするのは、こういうことが原因だったりします。先生のやりくりも大変なので、もう少しよい仕組みはないものかと思いますが、進学先を確保して、安心して公立高校を受けられる仕組みとしては仕方がないかもしれません。

一方で、大学受験は併願優遇のような仕組みはありませんので、一般選抜では次々と入学金を払わなければならないという事態になる場合が発生します。
入学金は入学しないのに、払っても返金されないので、金額にもよりますが、かなりつらいことです。入学しないのに、入学金は取られてしまうという仕組みについては裁判での争いにもなりましたが、最高裁で大学側の主張が認められています。
大学側としては入学金をおさめた場合は入学を断れないという状況になりますし、各種手続き、準備のことを考えると必要な経費だということになると思います。
国公立大学は今週末からが前期試験になりますが、私立大学の日程とずれていて、国公立志望者は合格発表までには私立大学の入学手続きがあるため、なんとも難しい問題です。

大学受験は緻密なスケジュール立案が必要になりますが、大学進学には保護者の皆さんの長期的な資金計画が重要になります。