中学生の頃の息子の友達の話です。
○○君が我が家に来て、おやつの時間の時でした。
話をしていたら、○○君の家にはテレビがないというのがわかりました。
かわいそうだと思ったのですが、話をしていても本人はまったくそんなことは思っていないというのがわかりました。逆にかわいそうなのは息子のほうだとわかりました。曜日別の24時間の過ごし方を聞いてみたら、ものすごく創造的な生活をしていました。
我が家だと食事中もテレビがついていましたが、○○君の家では活発に話をしながら食事をしていました。昨日は何を話したのと聞くと、ものすごくわかりやすく話してくれました。話をするという力が鍛えられているのだと思いました。
テレビはないけれど、本はたくさんあり、新聞は二紙をとっていました。
話をする時間、本を読む時間、新聞を読む時間はふんだんに持っているというのもわかり、確かに話していてもものすごく大人びた子供だと感じました。話す内容は大人顔負けでした。
息子は「○○君の家はテレビがなくてかわいそう」という反応でしたが、私は次第に「○○君の家はテレビがなくてよかったね」と心の底から思いました。
テレビを見るという時間がないので、その時間をとても有意義な時間に変えることには長けていました。成績も抜群でした。
○○君と出会ったことで、私も時間のあり方、時間の使い方の重要性にあらためて気づかされたことが思い出されます。
自分の24時間をふりかえり、時間の使い方を保護者の皆さんも見直してみて下さい。当たり前の今の生活を変化させるには何かできることはないかと考えてみて下さい。家庭の中を意味のある環境や仕組みにできるのは保護者の皆さんの創意工夫です。