「なぜ勉強をしないといけないのですか?」と中学生から聞かれました。
保護者の皆さんはどう答えるでしょうか?
勉強をして、入試でよい学校に入学できたらチャンスが増えるから。
学ぶことで成長し、将来のキャリアや人生に役立つから。
勉強してよい成績が取れたら自信がつくから。
勉強できたほうがよいに決まっているでしょう。
そんなことを考えずにまず勉強しましょう。
どれが一番よいかなと考えたのですが、その質問をしてきた中学生に対しては、一番最後の「そんなことを考えずにまず勉強しましょう」と話しています。
なぜかと言うと、理由をつけてただ勉強をしたくないだけだったからです。
正論や説得力のある説明をしても、心には響きません。
普段も、コーチがアドバイスをしていてもメモを取らず、はいはいと聞いているだけの行動が多いという事実もあります。そして、まだ理解力や考える力が足りないからです。
レッスンの最後に毎回アンケート用紙を配っていますが、その最後に考え、自分のものの見方を総動員させる質問に真剣に取り組めていない状態ということから見ても、「なぜ勉強をしないといけないのですか?」という課題に向き合うレベルになっていません。
まず学ぶということを徹底的にした上でないとわかるきっかけがつかめないというのが私の考えです。ということで、レッスン中は可能な限り、すぐ近くに待機して刺激を与えることをしています。
まず勉強しましょう。
やらなくていい理由は見つけようとしないように。
やり続けていくうちに必ず学ぶことの意味、楽しさにたどり着きます。