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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

マスク着用は「個人の判断」

新型コロナウイルス感染症に対する感染対策としてのマスク着用は3月13日からは「個人の判断」に委ねられました。

「個人の判断」というのは、ものすごく難しいことです。
特に子供にとっての難しさはものすごいレベルです。
個人が自らの責任で行動することが求められるわけですが、日本の社会には、集団主義的な傾向があります。まわりの人々や社会的なルールに従うことが得意なのがこれまでの日本人だったと思います。
一方で、誰も見ていないところではルールは破るものだという行動をとる人もかなりいるのが現実です。

今回のマスクの「個人の判断」が3月13日からスタートしたというのは、かなり窮屈な気持ちになっている大人が多いと思います。

しかし、今の子供たちに求められているのは、この大人が苦手としている力です。

個人の判断に委ねられているとしても、専門家の様々な見解、正しい情報を探し出し、そこに自分の意見や考えを盛り込んで、自己責任の意識を持ち、行動せねばなりません。随時、持っている情報も更新しないといけません。データを読み取り、自分の見解を持たねばなりません。
まさに入試で問われる力です。
教室では、これに加えて、周囲の人、その時々に相対する人や社会のルールに配慮できる、相手の気持ちを考えるということもさせたいと思います。自らの健康や周りの人の健康も配慮できるかも大事です。
しかし、あまり考えずに「周りに合わせる」になりがちになるのが普通の子供です。普通ではない、すごい子供に成長できるきっかけ、課題が今の社会にはたくさんあります。
日々の生活の中で、考え、悩むということをぜひさせて欲しいと思います。

なお、一般的には、3月13日から「マスク着用は個人の判断に委ねる」と変更になっていますが、学校等においては4月1日から適用するという方針を国が示しています。今月末までは「卒業式を除いて」は学校ではメリハリのあるマスクの着用が求められています。世間一般とは異なり、学校のみは3月13日からではなく、4月1日からがマスクを積極的にはずしてもよいという形です。但し、国の方針が伝わっていない、知らないという場合もありますので、自分の学校のルールをまず確かめて下さい。