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何となくそう思いました

教室でコーチと子供たちの話の内容を観察していると、こんな会話が時々見られます。
「どうやってこの答えになったのか、説明してください」
「何となくそう思いました」
「何か考えたから、正解になったんでしょう」
「うまく説明できないけれど、何となくそう思いました」
こういう会話をしている子供はいつも同じです。こちらとしてはこういう答えは気になるので、教室の中をうろうろしているのですが、こういう子供は問題に正解すると、教材の解説を読まずに先に進もうとする傾向もあります。
もったいない学び方です。
「最近、気になったニュースを教えて下さい」
という質問をアンケート用紙に先週のある日に書いたのですが、案の定、「わかりません」とか「気になったニュースはありません」という答えがこういう子供たちの場合には書かれています。
この質問は中学受験、高校受検、大学受験で面接の際の定番の質問のひとつですが、困ったなと思いました。
「なぜ」「どうして」という気持ちを持ちながらの生活が普段からできていないのだと思います。こういう子供たちは答えを見つけるという行動をしてしまいがちになります。学校でインターネットで何か課題を調べるということもよく行われますが、「見つけておしまい」学習をする傾向になります。考えないのです。正解を見つけて、おしまいにします。
ご家庭で「なぜ」「どうして」ということを子供に投げかけながら、少しでも「考える」という行動を取らせる機会を増やしてほしいと思います。できれば親子でこれをきっかけに言葉のキャッチボールを「考えるという行動」をともなう形でおこなってほしいと思います。ご協力をお願いします。