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保護者も成長する

私が過去をふり返ると、いつも接点のあった方々から学ばせていただいてきた日々だったと言えます。
私の過去の仕事では、元々は小中学校向けを対象にした仕事をしていた期間が三分の二を占めています。
小学校の先生。
中学校の各教科の先生。
校長先生。
教頭先生、副校長先生。
教育委員会、教育センターの先生。

大学の教育学部の先生。

様々な先生方から難題を突きつけられたのは、今、思い返すと自分の成長につながりました。
私の勤務先の学校向けの仕事をしている部門には伝統的なものの見方や考え方があります。
・顧客第一。
・言われたら、はいかイエスしかない。
・義理と人情が全てにおいて優先する。
古くさいものもありますが、こういう環境で仕事をしていたので、体や心に染み込んでいます。
様々な難題が先生方から突きつけられます。
即答はできないことがものすごくありました。
先生がお客様とはいえ、実際は先生の先に子供たちと保護者の方もいて、先生、子供、保護者がお客様です。子供にとってよくないことは、先生方を説得して考えを変えていただくこともしばしばありました。先生の要望にこたえるためには、クラスの子供たちと話をしないと解決できないこともあり、一緒に子供たちと悩み、苦しみ、自分の問題として考え、解決にやっとたどり着くということもあります。
先生という立場の方々は、かなりのプライドがあるものですが、明らかにまず先生が変わるべきという結論になるととても苦労することが多かったものです。
仕事をしながら、真剣に向き合えば向き合うほど、先生も、子供も、保護者も、そして私も成長できたということにつながっています。

子供と悩む。
先生も変わらないといけない。
こういうことは、ご家庭にも当てはまると思います。
保護者の皆さんは子供と一緒に成長する大事な時間を持てるチャンスがたくさんあります。特に、子供と一緒に悩むということはとても大事です。大人のプライド、親としてのプライドがありすぎるとついついストレスがたまり、接し方も横暴になったりということがあると思います。
私も長男、長女に対しては失敗の連続でした。
失敗は当たり前のことです。
たくさん失敗するからこそ、大きな成長につながります。
勉強も本来は間違えた時がもっとも学ぶチャンスになります。
わからない、間違えたという問題をたまたま見つけた時、ぜひ間違いはチャンスだという気持ち持ってほしいという気持ちで接して下さい。保護者の立場でも小学生の問題ですらわからない、難しいということがあったりするのは普通のことです。
一緒に悩んでください。そこから家族としての力も伸び、思ってもいなかったゴールにたどり着くものです。
まず保護者が悩み、そして成長につなげましょう。