受験生、中高校生は半分大人です。幼いと受験には勝てないというのが、業界の先駆者が見いだした法則のひとつですが、どういう状態を指すのかというと「やるべきこと」を自分で見つけ、やろうとして、実際に取り組むことができるかです。受験生、中高校生は半分大人ですので、「やるべきこと」を完璧にできる人は少ないと思って下さい。やがて大人になって、「やるべきこと」を洗い出し、管理し、達成するということができるようになります。これは自己管理能力が身についたということです。
この状態が大学受験までの時にできあがれば、大学合格がぐんとたぐり寄せられます。
怖いのは身につかないまま、社会人になることです。
自己管理能力があるかないかを見るひとつの事柄として中学校の提出物があります。締切までに期待以上の出来映えで提出できているかは、自己管理能力の力と相関関係があります。
できていない場合は日常生活にも影響が出てきていると考えられます。
一番わかりやすいのは、整理整頓。
帰ってきて制服が脱いだままで放り投げられていませんか。
学校から渡されたプリントがぐちゃぐちゃになっていませんか。
学校から帰ってきてから、靴もそろえられないというのも小さな影響があると思って下さい。
まず整理整頓を日常生活の中でさせてください。これができていない場合、何でもかんでも後回しにして、目の前の楽な行動をするという危険性があります。
帰ってきてまずスマホやゲームをしていませんか。
やるべきことをまずするということは、しつけの領域の話ではありますが、昔に比べると、この大事なしつけをされないまま小学校高学年に突入してしまっているケースがとても多いと感じています。