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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

甲子園を目指す

なぜか昨年の春、今春と2年連続で甲子園を目指して高校に進むという中3生がいました。2人とも熟慮を重ねた上で強豪の私立高校へ進みました。
3月に春の選抜大会がありましたが、顔ぶれを見ると私立高校の大会のようでした。高校の仕組みを考えると仕方がないのですが、野球に限らず首都圏の公立高校で全国大会をめざすというのは残念ながら、かわいそうですが、一部の例外をのぞいて現実的ではありません。
最近の甲子園の出場校を見ると、通信制の高校が含まれるようになってきました。春の選抜野球では北海道代表のクラーク記念国際は2年連続2回目の出場でした。時代の流れが明らかに変化してきています。クラーク国際高校は全国に拠点がある通信制高校です。北海道を野球のための拠点とし、出場する可能性を高めるために北海道に野球部のメンバーを集結させています。
野球部の監督は駒澤大学附属岩見沢高校を春夏12回の甲子園出場に導いた方です。クラーク記念国際では創部3年目にして夏の甲子園に初出場しています。駒澤大学附属岩見沢高校の廃校に合わせるようにやってきた監督の力も大きいのだと思いますが、通信制の強みを活かして仕組みをとてもよく考えた結果です。
校長先生は北海道教育委員会の委員長の方が就任したり、名誉校長には冒険家の三浦雄一郎もいます。

通信制の高校をよく観察すると、通信制の高校へ進学する中学生が最近、増加してきていることもわかります。通信による教育をおこなうのが通信制高校ですが、昔とは異なり、毎日通学するタイプの通信制高校もふえてきています。日本の通信制高校は公立3割、私立7割という割合になっています。
通信制に在籍する高校生は約22万人にも上り、毎年、増加を続けています。
中学校の1クラスに通信制高校へ進学する生徒は2~3人はいるという場合も珍しくなくなりました。
都立の通信制高校は一橋、新宿山吹、砂川の3校がありますが、卒業生の活躍や立地もよいことから、新宿山吹は狭き門になっています。3年後、10年後を考えた選択をするのであれば、今の通信制高校はすごい可能性を秘めています。成績が悪いからという理由で選択する高校ではなくなりました。なんとなく高校へ進学するのではなく、目的と理由が明確で3年後、10年後がしっかりと描ければ、通信制高校は立派な選択肢になります。