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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

G7サミットについての見方

昨日の続きです。
昨日の問題のふたつ目、「このサミットの開催地となった日本の都道府県名を答えなさい」は広島県というのは簡単に出てくるのではないかと思います。さて、では日本地図でどの位置なのかということもわかっているかで、ちょっとした差が出てきます。社会はいつも地図と連携させて学ぶのは大事です。

昨日の最後の問題です。
「今回のG7サミットについてあなたが感じたこと、考えたことを300字で書きなさい」

何を書くかの前に今回のサミットについての知識が必要です。
知識があれば、何をキーワードにして書くかをこねくり回せばよいので、これは訓練でできるようになります。まず知識は最低限必要です。

子供たちに紹介した、G7サミットの出来事、事実の大事なこととして列挙したことを紹介しますので、保護者の皆さんはさらに足していただければと思います。

G7首脳による広島平和公園での一斉献花に始まり、宮島厳島神社訪問、広島平和記念資料館訪問、インド・モディ首相の参加、ウクライナ・ゼレンスキー大統領の突如の来日と行動、メッセージ…世界の注目を集めました。社会科の先生を中心に作問をする先生方はものすごくG7サミットに注目しています。
・平和は国連安全保障理事会の役割ですが、機能不全になっているのでG7サミットの存在がクローズアップされています。
・今回は日本の招待国も参加して拡大会合を実施しています。招待国はオーストラリア、インド、ブラジル、韓国、ベトナムインドネシアコモロアフリカ連合代表)、クック諸島太平洋諸島フォーラム代表)。グローバルサウスの国々が多いのが特徴です。ウクライナに侵攻するロシアに厳しい姿勢で臨むG7と、ロシアを明確に非難することを避けるグローバルサウスの国々との間で、対露制裁を巡って態度が割れていたので連携強化を図る狙いもあったということです。
・グローバルサウスの国と地域は中国が進出を続け、政治的影響力を拡大しようとしている国々です、ら債務問題を抱え、エネルギーや食糧の高騰に苦しんでいます。
・フランスの政府専用機で来日したウクライナのゼレンスキー大統領が長年ロシアと友好関係にあるインドのモディ首相と直接対話するなど、ゼレンスキー大統領の動きには着目して下さい。
G7サミットは成功したという空気を広がっていくと思われますので、日本の政治にも影響が出ます。総裁任期は来年9月までのため、岸田総理はそれまでに衆議院選挙を行い権力基盤を強化する必要があります。1月から3月は予算国会が開かれているため解散はできません。G7サミットによる支持率の上昇度合によって解散時期が早まる可能性が出てきています。
アメリカも2024年の大統領選挙と議会選挙を控えています。日本と世界の動きはめまぐるしく変わりますので、ニュースには敏感になりましょう。
・岸田総理、奥様もですが、通訳不要の英会話力を映像ニュースの中で示せていました。

・オンラインではなく、対面のコミュニケーションの重要性もG7サミットで感じたことと思います。

こんなことを教室で紹介しています。