familab(ファミラボ)18時更新 日月お休み

小4~高3のご家庭へのお話をしています。

ゲーム依存の環境

今の小中高校生の環境は激変しています。保護者の皆さんの時と比べてもまったく違っています。
まず、共働きが普通になっていることです。取り組みたい仕事があるからという場合もあれば、金銭的に共働きが前提でなければ一定の生活の質を保てなくなっているという現実もあります。
圧倒的に共働きが多くなっていますが、このことによって、子供の帰宅の様子が大きく変化しました。
一番典型的なのが、子供が学校から帰ってきても、家には誰もいないということです。慣れてしまっていても、返ってきた時、誰もいないというのは子供にとっては「さびしい」という気持ちがあるはずです。人は「ひとり」の時間や場は絶対に必要ですが、子供が毎日、誰もいない家に帰るというのはさびしいという気持ちに出会うということになります。
ひとりだとさびしいということがあると、どういうことが起きやすいかというと、さびしさをまぎらわすための本人なりの工夫がはじまることです。
例として、

・テレビやYouTubeにかじりつく
・ゲームでさびしさを感じなくしたい
スマホで誰かとつながっていたい
という行動になったりする場合が出てきます。
ゲームはひとりでしている分にはまだ害は少ないのですが、今はネットで他の人とつながることができるというところが恐ろしいと思って下さい。
ゲームはとてもよく考えられているものが多数あります。
今は必ずといっていいほど、ネットをうまく使っていて、使い始めたら、どんどん依存させるのはとても簡単です。
ゲーム障害という言葉が広まってまだ数年なのですが、多くの人が心が弱いからだとか、利用時間を少なくできないのは未熟だからだと思ったりすることもあります。ここで見方を変えて欲しいのは、ゲーム障害は「病気」だということです。病気はその子供の力だけでは治せないことが多いです。病気として専門の医者の手助けが必要になったりします。
なにやっているんだ、勉強しろと思う前に、病気という見方もしてみて下さい。

参考までに東京医科歯科大学病院のネット依存外来のページを紹介して終わりにします。

www.tmd.ac.jp