学年に1人、2人ぐらいの割合で成績があげにくい子供がいます。多くは基本的に素直です。教室も理由なく休んだりしません。でも、伸びにくい場合があります。
野球で甲子園に出たいということで自分の住んでいる場所とは異なる地方へ受験に行く高校受験生が毎年のようにいます。
昨年の受験生は、毎日、素振りを100本していると話していました。素振りをどんな風にしているか聞いたことがあります。単に、100本のすぶりをしているのかと思っていたら、すぶりの先には相手ピッチャーがいました。心の中で相手を思い浮かべて、相手が投げる体の動きをイメージし、球がどのように進んでくるかを考えながら、素振りをしているそうです。
単に素振りという動作をするのと、本番を想定して、イメージをして真剣勝負のすぶりをするのでは効果はまるで違います。
子供から学ばせて頂きました。
テストの結果がでなかったり、不安定な子供は問題を解いている時に「答え」に目が向きすぎているように感じています。○にこだわっていると言ってもよいかもしれません。答えにたどり着くまでの途中に意識が向いていません。
単にすぶりという動作をするのと、本番を想定して、イメージをして真剣勝負のすぶりをするのでは効果はまるで違いますとお話しましたが、勉強でも一緒ではないかと思います。解けた時も様子を見ていると、解説を読んでいないのではないかと思うことが多々あります。
途中への意識がないのです。
間違えることは学ぶチャンスなのですが、問題への向き合い方がうまくいっていないと同じことをしていても結果が異なるようです。こういったことを実感するように子供に伝えるのは難しいのですが、伝え続けていきます。
明日もこの話が続きます。