今日は過保護タイプの保護者の皆さんへのお話です。タイプって何?、という方は6月28日に書いた文章を読んでください。
全国的な傾向として、様々な調査から見えてくることとして、子離れができない保護者の方が近年、とても増えていると感じています。
子供が親離れしているのに、親が子離れできていないと、逆に子供からうちの親をなんとかしてほしいということを頼んでくるという不思議なこともごくまれですが教室でも起きています。
親が子離れできないと子供は主体性がなくなり、ついつい親に依存してしまうということにつながります。
親が子離れできない時の行動の特徴として親が決めつけた発言を年齢が上がってもするということがあります。これをしなさい、あれをしなさいと指示を出してしまう傾向が続くので、子供が自分で考えて行動するという機会を奪ってしまいます。これは意志決定、判断するという力を育てることができなくなり、ひどい状態になると親は何でもしてくれるという日常生活になり、親は何でもしてくれて当たり前の状況になります。
幸せから遠のきます。
何かあるとすぐになんでも親を頼るということになります。
子供のためを思った親心が、実は子供のためにはまったくなっていないという不幸な状況です。
個人差がありすぎるので、一概にはあてはまりませんが、小学生高学年からは自分で準備をさせるところを増やしてください。何でもかんでも親が関わらないと、うまくいかないことが多く出てくるのは事実ですが、失敗をたくさんさせることも親心の大事な役割です。但し、中学生の定期試験対策である程度段取りしないと大変なことになる場合はあります。難しいのは高校生になってもあれしろ、次はこれを誰かがしないといけない状態の時です。大学受験はうまくいかない場合が多くなりますし、社会人になっても言われたことしかしない人になる危険性が高まります。
大人になったら、生活面、精神面、経済面の全てにおいて自立していないといけませんので、子供の成長を促すように接してください。