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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

いい子はキケン

うちの子はとてもいい子なんですと言われた場合、私は実はいつも身構えてしまいます。
知らず知らずのうちにいい子に育ててしまっている場合があるのですが、行きすぎると、いつも親の顔色を伺って行動するようになります。親だけでなく、他人の顔色を伺うようにもなると大人になった時が心配です。発言も親や他人に合わせて、自分の考えを伝えなくなります。さらに、言われた通りにしか動かないということにもつながります。

うちの子は反抗期もなくて、本当にいい子なんですと言われた場合、子供が高校生の場合だと本気で心配します。
ふつうは反抗期があります。ない場合、自分の感情表現ができない、もしくは苦手になっていることを疑ったほうがよいと思います。親にとっては扱いやすく、反発もしないので、いい子でしょうが、社会に出た時に本人が苦しむ場面がたくさんあるということになりかねません。

また、あまりにもストレスをためすぎるということも起きているケースがありますので、これが爆発して学校や日常生活で大きな問題を起こすことが、なんらかのきっかけで突然発生するということも心配してほしいと思います。
ストレスをためすぎている場合、保護者の目の届く範囲ではいい子でも、学校の中などでは発散させていることもあります。部活動などで健全な形で発散できていれば問題ないので、ぜひ何か打ち込めるものを持たせて欲しいと思います。

昔は素直な子だったのに、言うことを聞かなくなって…という話を保護者の方から聞くこともありますが、自立しようとして変化する時期なんだなとむしろ安心感を持ちます。いよいよ自分のために動きだそうとしている時期だと理解するということも大切です。