将来の夢を自分の子供はどう考えているかについて、どの程度把握しているでしょうか。
我が家の場合は小中学生の頃は把握がまったくできていませんでした。長男は結局大学に入ってから、本当の将来の夢が固まり、たどり着くのに遠回りをしすぎてかなりの時間を要しました。長女は突如として高1の時に将来の夢を宣言して走り出しましたが、担任からは猛反対され、私も家内も悩みつつ応援をしてきました。ふたりとも波瀾万丈と言ってもよい日々を経て、今も前進をしています。
ふたりの子供の将来へのたどり着き方を見ていて、心から実感したことがあります。
夢は目標に変えないといけないということです。
例えば中学1年生が将来の夢を描いていたとします。
わかりやすい例として甲子園に行き、プロ野球選手になることだとしましょう。実際、将来の夢の調査をするとスポーツ選手はいつも上位にいます。
中学1年生が甲子園に行き、プロ野球選手になるという将来の目標を立てていた場合、プロに進むにはどうしたらよいのか、何をするべきかということを考え続けながら、行動するということになります。
夢が目標になっていた場合、プロ野球選手になるためには、今の選手はどうやってなったのかを調べているでしょうし、行動計画があるはずです。こうなっていなければ、「夢」のままなのです。「夢が目標に」変わっていないので、残年ながら、ゴールに到達する可能生は低いと言わざるをえません。
プロ野球選手を目指すと、甲子園に出ると可能生が高まるというのは理解できると思いますが、そうすると教室の中3生が住んでいる東京、埼玉の高校に進学することは可能生は高まらないし、運も左右するということになります。高校の数が多いので、自ずとどんなに強豪高校でも甲子園の切符をつかむのは難易度がとてつもなく高いからです。ピッチャーの力量で結果も変わりますし、打線や守備の総合力も必要です。本気で家族で子供の夢を叶えたいというご家庭では地方の強豪高校への進学を選択するということが出てきます。昨年もひとりそういう中3生がいて地方の強豪高校へ進学していきました。経済的にも大変だと思います。寮生活で本人も大変だと思います。経済的な面の困難度を何としても子供の夢のためにどうしたらよいか、どう捻出するかと考え、行動されていました。
東京、埼玉の高校へ進学して甲子園を目指す、プロ野球選手を目指すというのもやり方次第ですが、運も左右します。でも、たどり着く高校生はいます。とことん悩み、考え、調べ、自分の道を見つけ出すことをしてほしいと思います。
家族で子供の将来の夢を話すということは、時には結構覚悟をともなうことになりますが、将来の夢を考え、見つけ出し、夢を目標に変えることができたら幸せなことだと思います。