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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

テストとご褒美

教室で中学生、高校生とテストの結果について話をしていると、たまに、ごくたまにですが、○○点を突破したのでご褒美がもらえるといったニュアンスの話が出てくることがあります。
目標点が家庭で共有されているのですが、突破すると、○○がもらえるというものです。
ご家庭によって効果がある場合とそうでない場合があるのですが、私が知らないところでこれが行われているご家庭もあると思いますので、私なりの考えをお話します。
怖いのが幼い考え方が続いている子供のケースです。どんな場合でもご褒美がないと心の中に不満というか、学ぶための健全なエネルギーが誕生しません。ご褒美がないと動きがにぶいと言ってよいでしょう。テストが終わると、ご褒美がなくなるので、勉強する気持ちも低下します。テストの時しか勉強しません。
教室の高校生はほとんどの生徒は自分で目標を設定し、達成すると自分に自分をほめるという形でご褒美を用意しています。
テストは自分の力を見つめるための貴重なイベントなのですが、○○を手に入れるために、つまりご褒美を目的にしたイベントになってしまう子供が一定の割合で存在しています。かなり恐ろしい価値観を身につけてしまったという見方もできます。ご褒美があるのかないのか、自分にとって得なのかによって行動が変わるという気質のまま大人になってしまうことにもなりかねませんので、ご褒美はほどほどにしていただきたいなと思います。もちろん、ご褒美を用意すべき大きな結果を出した時は別です。こういう時は思いっきり祝いましょう。