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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

大学の入試問題とその先の問題

昨日の続きです。

大学入試の小論文問題を3つ紹介します。

 

社会科学部
新型コロナウィルスによって我々の生活や世の中のあり方は大きく変わりました。これを単に災厄としてだけでなく、改革や新しいアイディアの実現の機会ととらえることもできるでしょう。コロナ禍を災厄のままで終わらせないための、あなたのアイディアを800字以内で述べてください。

 

法学部
最近の日本スポーツ界における不祥事では、パワハラ問題が多数みられる。これは、指導者と選手の絶対的な関係性が歪みを生むからと考えられる。今後のスポーツ界にとって望ましい指導現場とは、どうあるべきだと思うか。400字以上で書きなさい。

 

看護学
わが国では、温暖化によりさまざまな気候変動が生じ、そのため豪雨災害は数十年に一度から、数年に一度へと変化しています。このような災害時に、地域社会において支援が必要な災害時要援護者「災害弱者」についてその特徴を述べてください。また、「災害弱者」に対して、どのような支援や取り組みが必要か、あなたの考えを 700 字以上 800 字以内で述べてください。

 

次に就職試験の小論文をひとつだけ紹介します。

ある政令指定都市の採用試験問題です。


我が国では、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけにデジタルの重要性があらためて社会全体に認識され、急速なデジタル化が進められています。医療・福祉分野においてもデジタル化に向けた取り組みが進められているところですが、これまで新型コロナウイルス感染症への対応における行政のデジタル活用に関しては様々な問題が発生しています。これについて、あなたが知っている具体的な問題事例を取り上げ、その原因を考察したうえで、今後、行政はどのように取り組んでいくべきか、あなたの考えを述べなさい。

 

私がこうしましょうと提案するよりも実際の入試で使われる問題を読んでもらったほうが、「日常生活で学ばねばならない」ということが伝わるのではないかと思い、今週は紹介してきました。
子供たちだけでは日常生活で学ぶという行為はなかなかできません。
保護者のみなさんとの会話の中で学ぶ必要があります。家族全員が学ぶという姿勢が必要なのです。