一般的に勉強面で一番、親子が向き合うことが多いのが1年の中でも秋です。
秋はどの学年も難易度が上がる分野や単元がありますし、受験生は悩み多きことが増える時期だからです。
過干渉気味の場合、というよりも子離れできていない場合、どうしても子供扱いする言葉をかけてしまいがちになります。そして、「こんなこともできないの」といった言葉、子供を押さえつける言葉が出てしまうことがあります。私も子供が小中学生の頃はそうでした。一応、教育分野の知識はさんざん吸収していたので、頭の中ではよくない行動だと思っていても、干渉しすぎていました。家庭の教育環境としてはよくないケースの典型でした。幸い、家内が正反対の接し方をしてくれたので、子供たちにとっては無難な家庭環境にはなったのが不幸中の幸いでした。
一方で放任もよくありません。
我が家の場合で言うと、高校生になった段階で私は忙しくなり、放任というより放置気味にしてしまいました。一応、見守っているという雰囲気は醸し出していましたが、自由にさせすぎたのは否めません。自由にやりなさいというようなことも大事な判断をともなう時に言ってしまっていました。今思うと、やり直したいくらいです。自由とは好きなようにすることではなく、必ず責任がともないます。
過干渉でもなく、放任でもなく、うまくバランスをとってやらないと、今の世の中は子供たちのまわりは危険にみちています。おかしいと思ったら、徹底的に注意するということも必要な時代です。