今日は昨日の話の続きです。
「ばれなければいい」というおろかな考えを駆逐するには、大人としての気持ち、考え方、ふるまいを身につけるしかありません・・・と前回お話しました。
もうひとつの「ばれなければいい」というおろかな考えを駆逐するために必要なこととして、自分で正しく考え、正しく判断するという健全な賢さを持つことがあります。
ある意味、我々大人よりもしっかりした健全な心を持つ子供といえます。そういう子供になる助けをしたいという気持ちもあり、今まで様々なアプローチをしてきました。勉強、成績、合格の土台には健全な心がなくてはならないという考えも大事にしています。
「ばれなければいい」は実はこれを健全な形で秘めていないと大人になれません。何も「ばれなければいい」を奨励しているわけではありませんが、「ばれなければいい」という考えも持つということは、親に秘密が持てる力を持っていると言えます。これは子供が健全に育ってきている証拠です。優しさのある「ばれなければいい」、相手のことも考えられる「ばれなければいい」はぜひ奨励したいと思います。
一方で「ばれなければいい」とまったく縁のない子供がいます。
どういう子供かというと、何でも親に話し、親の後押しがないと行動ができないまま成長する子供です。親に何と言われるだろうと思いながら、親がいいよとか、やりなさいと言わないと行動できない子供です。じっとしたまま、自分で考えて、判断して行動できないということなので、ものすごく心配な子供になります。こういう子供は今、一定数存在しています。教室では成績が悪い子供よりもはるかに要注意の子供という位置づけで接しています。